小野のつぶやき:ドラゴン桜

高視聴率を記録した『ドラゴン桜』、私も毎週楽しみに見ていました。模試で結果が出なくて焦ったり、「本当に合格できるのか」と不安になったりと、「わかるわ~」というシーンが満載でした。私にとって、浪人の2年間は絶対に戻りたくない暗黒時代です。特に2年目は、人生で初めて孤独を感じ、孤独に押しつぶされて、大事な秋冬に息切れし勉強のペースが落ちてしまいました。「なんでもっと頑張れなかったんだろうか。」と何度も自問自答し、長く後悔していました。「早稲田行きたかったな~」と今でも思うことはあります。

でも「あれが自分の限界」と受け止めています。また、自分がとてつもなく大きく成長できた2年間だったことも事実です。

「受験なんて何の意味もない。」と思っている人の気持ちも理解できなくはありませんが、受験が人を大きく成長させてくれる側面が多いことも事実です。自分を客観視できたり、周りが見えるようになったり、将来を真剣に考えたりと、挙げたらきりがありません。

学び舎の卒業生にも、受験で大きく成長してくれた連中がたくさんいます。たとえ志望校に行けなくても、「あの高校に行った奴らには絶対に負けない。」と悔しさをエネルギーに変えてくれた卒業生たちには、涙が出るほど感動します。私も、受験の失敗をエネルギーに変え様々な努力をし、今こんな素晴らしい仕事をさせてもらっています。

失敗して良かったとは言えないけど、「よく這い上がって頑張ったな。」と褒めてあげられます。結局、人間には不満足なところが色々あって、それをエネルギーに変えられるかどうかが大事なんではないかと思います。