小野のつぶやき:教科書って何?
日本でも3本の指に入る超名門校、灘中学の歴史教科書が大きなニュースになりました。
簡単に言うと、「学び舎」という出版社の歴史教科書を採用したことについて、各方面から相当なプレッシャーがあったことが判明しました。
その教科書は、それほど問題のある教科書かというとそうではなく、多くの学校で採用されています。他の教科書が避けてきた「慰安婦」に関わる詳細な記載があるため、右翼思想が強い人たちにとっては、見逃せないようです。でも、思想が偏った教科書ではないようです。
学校の先生は、思想の中立を心がけて授業を行っていると思います。
僕もできる限り中立を心がけていますが、あったことを包み隠さず話すようにしています。
「インパール作戦は失敗だった」というのは事実だけど、「薩長のやり方は卑怯だ」というのは思想だよね。でも、思想のない授業って、味気なくて面白くないと僕は思います。
浪人時代の予備校の日本史の授業は、思想バリバリで面白かったな。若い僕は、その先生の思想に完全に染まったけど、大学から自分で勉強を進めたら、思想がどんどん変わってきたように思います。
だから、今の思想は、先生の影響があるものの、勉強して自分が手にした「自分の思想」です。
結局のところ、どんな教科書を使おうが、誰に学び、どう自分から学んでいくかが大事だと思います。